Author:東狂マジキチランド
TCGプレイヤー集団『東狂マジキチランド』住民の共同ブログです。
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更新が遅いのがウリ!!
2013.11.17
今回の記事は、来週末に迫った向けた勝-1グランプリエリア代表決定戦に向けたE3限定構築特集です。"スーパーデッキMAX「カツキングと伝説の秘宝」"が11月16日に発売されE3で使用可能な全てのカードプールが出揃った事になります。激戦区となるであろう中部、関東、関西エリアまで後2週間程度ありますがエリア予選に参加される方の環境把握をお手伝いできれば、と思っております。それでは、まずE3環境の特徴を確認しましょう。
前限定構築環境と比較すると《「智」の頂 レディオ・ローゼス》のような場に出してしまえば勝てるカードや、どんな盤面でも勝利に直結する可能性のある《勝利宣言 鬼丸「覇」》が今環境には存在しません。また、"最強戦略パーフェクト12"で多くの汎用性のあるカードが再録されている為、「オールイエス」や「ビッグマナ」等のデッキを組む時には通常構築に近い感覚でデッキを組むことが出来ると思います。
また、E3において絶対に避けては通れないカードが3枚あります。《光器パーフェクト・マドンナ》と《純潔の信者 パーフェクト・リリィ》、《暴走龍5000GT》です。《光器パーフェクトマドンナ》はE2環境でもそこそこ活躍した1枚でしたが、それと同等の除去体性を持つ《純潔の信者 パーフェクト・リリィ》はカードプールにあるマイナス除去が弱い事に加え《至宝オールイエス》を付けてしまえばハンゾウですら手が届かない為に様々なデッキの障害になるでしょう。逆に《神聖斬アシッド》の効果によって破壊されない等、特定のデッキの要にもなります。
《暴走龍5000GT》はコスト軽減効果や、サイキッククリーチャーやパワー5000以下のクリーチャーの存在を否定する効果をかわれて通常構築の《墓地ソース》や《キューブ》で採用されていましたが、比較的ゲームスピードの遅いE3環境でもフィニッシャー、ゲームの終着点として採用されています。
そのことを踏まえてE3環境のスタンダードとなるデッキを4つ紹介してきましょう。
各デッキタイトルはDMvaultへのURLになっていますので、一部未承認によるプロキシになっていますが宜しければご活用ください。
限定構築環境には必ず存在する「赤系速攻デッキ」、E3では単色での構成が可能になりました。E2では北海道予選で赤黒ヒューマノイドが2位という結果を残していましたが、赤単は多色のカードを使わずに済むためマナがタップインしてしまい召喚が出来ない・・・という事故をなくすことが出来ます。
赤単が新たに手に入れた武器《無重力ナイン》は2ターン目以降の召喚となりますが手札からコストを支払わずに出てくる姿は青単速攻の《パラダイスアロマ》を彷彿させます。《巳年の強襲者 コブラ》は効果を持たないものの、パワーは2013。デッキの脅威となる《ノーブルエンフォーサー》を超えられるパワーです。《禍々しい取引 パルサー》は一気にクリーチャーを並べるデッキの方針にぴったりのカードで召喚時に2枚ドローは当たり前、そこから《無重力ナイン》を引いてしまえば更に打点を増やす事が可能です。《支配からの開放》のデメリットもメリットに変換する事が出来ます。
サンプルリストでは4枚×10種類でしたが、以下のカードの採用も検討できます。
突撃奪取 ファルコン・ボンバー
自身は4マナと少し重めですが、パワーは3000で《ノーブルエンフォーサー》には引っかからない、更にアタックトリガーで他のクリーチャーを1体スピードアタッカーにする事が出来ます。《突撃奪取ファルコンボンバー》を除去しない限り、後続のクリーチャーは全てスピードアタッカーになるのです。これもアウトレイジを持っている為、《無重力ナイン》と合わせた奇襲も可能です。
飛翔する啓示 ゼッツー
2ターン目のアウトレイジ追加枠です。パワーアタッカー+2000を持っているので後述する「オールイエス」デッキに採用されている《信心深きコットン》やどのデッキでも採用されるであろう《光牙忍ハヤブサマル》を上回る事が出来ます。しかし、《ノーブルエンフォーサー》は突破できないため、《巳年の強襲者 コブラ》よりも枚数を減らした方が良いかもしれません。
それでは次に青黒白のオールイエスデッキを見てみましょう
"最強戦略パーフェクト12"に再録されたオールイエスを軸にして盤面を固めながら手札を削っていくスタイルは従来のオールイエスと全く変わりません。《停滞の影タイムトリッパー》で相手のスピードを落とし、自分と足並みを無理やり揃わせ《解体人形ジェニー》や《闇噛のファミリア ミョウガ》で中継ぎを手札から抜いて《純潔の信者 パーフェクト・リリィ》や《交錯のインガ キルト》でタップキル、返されない盤面を作ってゲームの勝利を目指します。万が一相手のマナが伸びてしまっても《天使と悪魔の墳墓》でのマナ破壊、大型クリーチャーが出てきても《封滅のマントラ ストロガノフ》によるスレイヤー付与でカバー出来ます。
オールイエスはある程度、自分の睨んだ環境に合わせてチューンする事が可能です。
禁術のカルマ カレイコ
通常構築の《デュエマの鬼!キクチ師範代》同様、ビッグマナのマナ加速を止めたり《神聖斬 アシッド》の効果を実質無効にしたりする事が可能です。《至宝オールイエス》をクロスすればパワーは7000、《無双竜鬼ミツルギブースト》をかわす事が可能です。自分の《マントラのイザナイ カリーナ》の足を引っ張ってしまうのが玉にきず。
光器パーフェクト・マドンナ
出てくるターンは遅いですが、ほぼ全ての大型クリーチャーを止めることが可能な1枚。しかし相手プレイヤーを殴れなかったり、《封滅のマントラ ストロガノフ》の恩恵を受けることが出来ないので採用は要検討。
お次はビッグマナです。最初に述べた「1枚で勝てるカード」は無くとも大型クリーチャーに外れは無し。その中でもマナや墓地をもリソースにするタイプのビッグマナを紹介致します。
基本的にはマナを貯めて大型クリーチャーを投げるデッキなのですが、スーパーデッキMAX「カツキングと伝説の秘宝」に収録されている《無敵剣カツキングMAX》がデッキパワーの底上げを行っています。これが場に居ると毎ターン自分のクリーチャーを1体マナゾーンから召喚できるため、「マナはあるけど手札が無い」状態を解消してくれます。場に出た時にパワー8000以下のクリーチャーを破壊できる効果は《神聖麒 シューゲイザー》も範囲内の為、殆どのカードに触る事が出来ます。また、《伝説の秘宝 超動》は《エンペラーキリコ》が環境の王者として君臨していた時の《爆進エナジースパイラル》さながらの使い勝手の良さがあり、シールドトリガーもついている為攻めにも守りにも使う事が出来ます。
デッキに1枚入っている《未知なる弾丸 リュウセイ》や《百万超邪 クロスファイア》が一見ビッグマナとはアンシナジーに見えますが、場に《不死帝ブルース》が居る時に膨大なマナを《未知なる弾丸 リュウセイ》で墓地に送ってやれば、《百万超邪 クロスファイア》や《暴走龍5000GT》が墓地から戻る離れ業が出来るんです。
闇文明の《ロストソウル》《威牙の幻ハンゾウ》《解体人形ジェニー》辺りが採用候補枠です。相手への干渉が基本的に盤面のみとなりますので、2枚の『パーフェクト』は少し苦手。《無敵剣 カツキングMAX》があるのでマナからの召喚を考えると《偽りの王 ナンバーナイン》採用等も可能です。
最後に、冒頭にあった2枚の『パーフェクト』を使ったデッキを紹介します。
《神聖斬 アシッド》や《神聖麒 シューゲイザー》の効果で横に並べて数で潰すといった極めてシンプルなデッキです。今エリア予選から時間制限が無い為、このようなゆっくりゆっくり制圧するデッキもメタゲームに食いこんで来ました。《リーフストームトラップ》や《霊騎ラグマール》も『パーフェクト』との相性が良い+《不死帝ブルース》に強い等の理由から採用されています。(現在はカツキングMAXがある為完全な回答とは言いきれません。)
また、《高飛車姫プリン》+《光器パーフェクトマドンナ》のソフトロックのギミックがある為、速攻~ビートダウンに除去を入れない構築を許さないようになっています。
このリストでは《DNAスパーク》が突破の為のカードになっていますが、ここを《霊騎コルテオ》にしたリストも多く見かけます。
デッキ解説は以上です。この他にも《未知なる弾丸 リュウセイ》を採用した「赤黒緑シューゲイザー」や、《不死帝ブルース》を軸にした「赤黒青墓地ソース」、パーフェクト12で再録された《究極神アク》と《超絶神ゼン》をフィニッシャーにした「ビッグマナ(ゼンアク)」、デザイナーズデッキでは《驚異的陣形 アレキサンドライト》を使った「シールドゴー」や無色のゴッドを揃え《神の裏技ゴッド・ウォール》をフィニッシュに使う「ヨミウォール」等のアーキタイプも存在すると耳にしました。
来週から始まるエリア予選ではそれらの活躍も十二分に考えられますので、結果を楽しみにしましょう!
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